Date: 2007-01-15 05:19 pm (UTC)
特集:悲闘 本能寺
第3弾 エピローグ“本能寺”

光秀のかぶと
揚羽蝶の前立てに込めた思い~道具秘話~


信長と濃、そして光秀、3人の思いが交差した本能寺。
その象徴となったのが、蝶の前立てをあしらった光秀のかぶとです。
そこに込められた思いを探ります。

光秀の思いを込めた蝶
 濃と再会して以来、美濃で過ごしたころを思い出すことの多かった光秀。当時は“帰蝶”という名前だった濃への思いを託すかのように、本能寺に討ち入る時は、かぶとの前立てに揚羽蝶をあしらった。しかし、まさか濃が本能寺にいたとは……。そのうえ信長が好んだ“赤色”の打ち掛けを着ていた!
 この濃の打ち掛けを赤色にして、揚羽蝶の文様を描くというのは演出の尾崎充信ディレクターのリクエストだった。一方の光秀のかぶとに揚羽蝶の前立てをあしらうというのは、濃の打ち掛けからヒントを得た小道具スタッフのアイデアだった。
 元々、かぶとの前立てというのは、武将のイメージを表すなど一種の飾り物。そこで、光秀の “濃=帰蝶”への思いを表現するものとして揚羽蝶を付けることにした。
 かつて濃が『わたくしが子どものころに使っていた椀でございます』と信長に見せていた器(第5回 2月5日放送)。そこに描かれていた蝶のデザインを前立てにも採用した。言ってみれば“帰蝶ブランド”。複雑な光秀の思いをかなえてあげたいという小道具スタッフの粋なはからいだった。

光秀の最期を見守る濃の化身(!?)
 秀吉の軍勢に敗れ、山崎を敗走する光秀。追跡の兵も間近に迫る中、光秀が目にしたのはひらひらと舞う蝶の姿だった。
 このCG(コンピューターグラフィック)で描いた蝶も、光秀のためにと考えたスタッフの優しい心づかい。
 濃は本能寺で信長の妻として最期を遂げた。しかし、死を目前にした光秀のために再び帰蝶として現れ、優しくあの世へ誘おうとしたのかも知れない。帰蝶の化身のような蝶の登場で、光秀も心安らかにその生涯を閉じられたのではないだろうか。
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